「第三の男」を観る

 第三の男
/ ビデオメーカー

  ◆追記:加筆した部分があります◆




 先ずは 何から褒めようかと迷ってます(笑)
 モノクロ105分.1949年の作品ですから もう、58年経っているんですね.
それだけの時間を経ているのに 何故こんなに新鮮なんでしょう.
 名作は時を経ても色褪せない、これは間違いないようです.
 もう一度鑑賞してから 丁寧に感想を書こうかと思いましたが、自分でも待ちきれなく
なりました. (^^)
 ストーリーは後回しにして、特に印象に残った場面をまず、記します.
 タイトルの「第三の男」、この言葉が 物語の中に台詞として使われるんですが、その台詞の置きどころが 前半1回と、確か 中程に1回あるんです.そのキーワードとも言える台詞が いったい、その第三の男とは何者ぞ!というある種の期待感を持たせるんです.そして後半、その男が何者であるかが判ってくるんですが それも意外な人物.
 カラー作品を見慣れているからモノクロが新鮮だ、という訳でもありません。
 陰影を使った演出がこれまた秀逸で、アカデミー撮影賞を受賞したのは納得できます.
その演出、撮影で 特に印象に残った場面が何ヶ所かあります.
 そのひとつ、アリダ・ヴァリ演じる女性が恋人を亡くした哀しさから 灯りを消した自
室で 涙を見せる場面ですが 彼女の顔よりも、暗闇の中の「涙」を際立せるという演出.
 もう、たまりませんね.最高の演出、撮影だと思いました.
 それに、死んだ筈の友人(オーソン・ウェルズ)が 幽霊の如く夜の町に現われる.その場面も 友人(オーソン・ウェルズ)の顔だけが 暗闇の中に浮かび上がるのです.
 その浮かび上がった顔には かすかに、ほんのかすかにですが「笑み」を含んでいる.
 この投稿の上に貼ってあるDVDパッケージの 右上にあるオーソン・ウェルズの表情がそれです.
 この場面の後、観客としては その先の展開を想像します.
 つまり、前半と中程に台詞として聞いていた「第三の男」と 死んだ筈の主人公の友人が結びつくのです. 

 物語の終盤でも 心憎い演出があります.
 主人公 ( ジョセフ・コットン ) が思いを寄せる女性(アリタ・ヴァリ) に優しくコートを掛けるのですが それを、こともなげに振り落として 彼女がその場を立ち去リます.そして、彼女の肩から床に落とされたコートが映リます.
 主人公(ジョセフ・コットン) が 恋心を抱いているのに 彼女の心は全く別のところにある、それを強調しているように思えます.

 この作品は サスペンス映画と言えるんでしょうが、でも 映画全般にわたってながれる第三の男のメロディー、その曲のリズム、それにツィターという楽器の音色が、サスペンスであることを忘れさせるくらい、時に柔らかに包み込み 時に軽快に奏でられ ストーリーの展開との相乗効果をもたらします。

 まずは、鑑賞を終えてから 特に印象に残った部分だけを書きました.続きは、もう一度観てから もっと丁寧に書いてみたいです. 

  
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by sumi_0083 | 2007-04-02 00:17 | 映画・ドラマ

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